サイト全体から検索

コールセンターの主要KPI15選|計算式と改善方法を一覧で解説

140

 

記事概要:コールセンターで重要なKPI15選を、計算式や目安値、KPIツリー、改善方法とともに解説。効率・品質・顧客満足度を高めるKPI設計と活用方法を紹介します。

 
インテリジェントカスタマーサービス - オンラインカスタマーサービスツール
インテリジェントカスタマーサービス - オンラインカスタマーサービスツール無料トライアル>>
 
クロスボーダーコールセンター - 統合型国際カスタマーコンタクトセンター
クロスボーダーコールセンター - 統合型国際カスタマーコンタクトセンター無料トライアル>>
 
グローバルマルチチャネルカスタマーサービスプラットフォーム
グローバルマルチチャネルカスタマーサービスプラットフォーム無料トライアル>>
 
 

コールセンターには毎日、入電数・待ち時間・通話時間・解決率・顧客満足度など膨大なデータが蓄積されます。しかし、データが多いからといって運営が楽になるわけではありません。

本記事では、KPI設計の考え方、効率系・品質系・補助的なKPI、業界別の目安値、KPIツリー、改善アクション、ダッシュボード設計まで、コールセンター運営で使われる15のKPIを体系的に解説します。

KPI設計の基本:まず「何を解決したいか」を明確にする

KPIを設計する際は、「どの数字を見るか」から考えるのではなく、現在の業務課題は何かを先に明確にすることが重要です。顧客の待ち時間が課題であれば応答率・放棄呼率・ASAを、処理時間の長さが課題であればAHT・ATT・ACW・稼働率を、再問い合わせや苦情の増加が課題であればFCR・CSAT・エラー率を重点的に確認します。CSATやNPSなどの結果指標と、FCRやAHTなどのプロセス指標を組み合わせて見ることも欠かせません。つまりKPIは、業務目標から逆算して選ぶべきものです。

効率系KPI:応答率・放棄呼率・ASA・AHT・ATT・稼働率

効率系KPIは、「顧客が適切なタイミングで対応を受けられているか」「オペレーターの稼働時間が適切に使われているか」を示す指標です。

1.応答率(Answer Rate):入電のうちオペレーターが実際に応答した割合。応答率=応答件数 ÷ 総入電数 × 100。低下している場合、人員不足だけでなく特定時間帯への入電集中が原因のこともあります。

2.放棄呼率(Abandonment Rate):オペレーターにつながる前に顧客が電話を切った割合。放棄呼率=放棄件数 ÷ 総入電数 × 100。顧客体験と直結する指標で、上昇が続く場合は待ち時間やピーク時の人員配置を確認する必要があります。

3.ASA(平均応答速度):顧客が待機を始めてから応答を受けるまでの平均時間。ASA=総待機時間 ÷ 応答件数。放棄呼率の上昇と合わせて、ピーク時の人員配置やIVRの振り分けを見直す判断材料になります。

4.AHT(平均処理時間):1件の対応にかかる平均時間。AHT=(通話時間+保留時間+後処理時間)÷ 処理件数。値が高いこと自体が問題とは限らず、FCRやCSATと合わせて評価する必要があります。

5.ATT(平均通話時間):オペレーターと顧客が実際に話している時間の平均。ATT=総通話時間 ÷ 通話件数。AHTの変化が通話自体によるものか、後処理などによるものかを切り分けるのに役立ちます。

6.稼働率(Occupancy Rate):勤務時間のうち、顧客対応関連業務に使われた時間の割合。稼働率=(通話時間+保留時間+後処理時間)÷ 勤務時間 × 100。低すぎれば人員配置のミスマッチ、高すぎれば長期的な負荷過多のサインとなります。

カスタマーサポートツール

品質系KPI:FCR・CSAT・NPS・CES・エラー率

効率系KPIが「早く処理できているか」を示すのに対し、品質系KPIは「問題が本当に解決したか」「顧客が満足しているか」を評価します。

7.FCR(初回解決率):初回の連絡で問題が解決した割合。FCR=初回解決件数 ÷ 総問い合わせ件数 × 100。数値が低い場合は、転送の多さ、権限不足、ナレッジベースの不備などを確認します。

8.CSAT(顧客満足度):対応終了後に「今回の対応にご満足いただけましたか」と尋ね、5段階評価などで測定します。特定チャネルでのCSAT低下は、待ち時間・FCR・AHTと合わせて原因を分析します。

9.NPS(ネットプロモータースコア):顧客が企業やサービスを他者に推奨したいと思うかを示す指標。NPS=推奨者比率(9〜10点)-批判者比率(0〜6点)。より長期的なロイヤルティを表しますが、製品や価格など多要因の影響を受けるため、1回の対応評価には不向きです。

10.CES(顧客努力指標):顧客が問題解決のためにどれだけ手間をかけたかを測る指標。「今回の問題解決は簡単でしたか」といった設問で測定し、FAQのわかりやすさや手続きの煩雑さを見直す材料になります。

11.エラー率(Error Rate):誤案内・入力ミス・処理ミスの発生割合。エラー率=エラー件数 ÷ 総処理件数 × 100。上昇の原因は個人の能力よりも、システムの複雑さや重複入力などの業務プロセスにあることが多く、研修より業務改善が有効な場合があります。

補助的なKPI:ACW・転送率・再問い合わせ率・サービスレベル

12.ACW(後処理時間):通話終了後の記録・入力にかかる時間。増加は入力項目の多さやシステム切り替えの多さが原因となることが多く、自動入力化などで改善します。

13.転送率(Transfer Rate):応答件数のうち他部署・他担当へ転送した割合。転送率=転送件数 ÷ 総応答件数 × 100。高い場合は振り分けの精度や権限設定を見直す必要があります。

14.再問い合わせ率:同じ顧客が短期間に同じ内容で再度連絡してくる割合。FCRの実質的な裏付け指標であり、FAQやナレッジベースの改善で低減を図ります。

15.サービスレベル(Service Level):「20秒以内に80%応答」のように、定められた時間内に応答できた割合。低下はピーク時のリソース不足が主な原因で、需要予測と人員配置の見直しが有効です。

業界別の目安値

業界によって重視すべきKPIは異なります。ECや小売業は入電量が多く応答率・放棄呼率・AHTが重視され、金融・保険業は正確性が求められFCR・CSAT・エラー率が重要になります。IT・SaaS業界は解決品質と効率のバランスが求められます。

業界 重視するKPI
EC・小売 応答率、放棄呼率、AHT
金融・保険 FCR、CSAT、エラー率
IT・SaaS FCR、AHT、CSAT
通信 応答率、FCR、CSAT

業界平均はあくまで参考値であり、自社の過去データとの比較の方が運営改善には有効です。

顧客対応システムおすすめ

KPIツリーで根本原因を特定する

KPIツリーは指標を増やすためのものではなく、最終的な結果と具体的な原因をつなげるためのものです。CSATを例にすると、次のように分解できます。

CSAT低下 → 待ち時間増加/未解決/回答品質の低下 → 応答率・ASA・FCR・AHT・エラー率 → 人員配置・ナレッジベース・システム・研修・業務プロセス

このように結果から原因へと段階的に掘り下げることで、単一指標だけを見るよりも改善ポイントを特定しやすくなります。

KPI異常と改善アクションの対応表

KPIの異常 主な原因 改善の方向性
応答率の低下 ピーク時の入電集中、人員不足 シフト最適化、振り分け強化
放棄呼率の上昇 待ち時間の長さ ピーク時人員調整、IVR最適化
AHTの上昇 検索の遅さ、プロセスの複雑化 ナレッジベース整備、プロセス改善
FCRの低下 転送の多さ、知識不足 ナレッジベース・権限・研修の強化
CSATの低下 待ち時間、回答品質の低下 低評価要因の分析、対応プロセス改善
エラー率の上昇 手作業の多さ、複雑なルール プロセス標準化、システム連携

KPIと改善策は一対一で対応するものではなく、表面的な数値の裏にある本当の原因を確認したうえで対策を決めることが重要です。

ダッシュボード設計のポイント

ダッシュボードはすべての指標を1画面に詰め込むのではなく、結果から原因へすばやくたどり着ける構成が理想です。第1階層で全体運営(応答率・放棄呼率・AHT・CSAT)、第2階層で原因(時間帯別入電数・ASA・FCR・エラー率)、第3階層で詳細(問い合わせ種別・チャネル・担当者・期間推移)を確認できる3層構造が実用的です。

KPI管理を効率化するUdesk

とはいえ、15のKPIを手作業で集計・分析し続けるのは現実的ではありません。Udeskは、電話・チャット・メール・SNSなど複数チャネルの問い合わせを一元管理できるカスタマーサポートシステムで、応答率・放棄呼率・AHT・FCR・CSATといった主要KPIをリアルタイムのダッシュボード上で自動集計できます。

さらにUdeskは、AIによる通話・チャット内容の自動分析やナレッジベース機能を備えており、FCRの向上やAHTの短縮、エラー率の低減など、本記事で紹介した改善アクションを実際の業務フローに落とし込むことが可能です。KPIを「見える化」するだけでなく、原因分析から改善施策の実行、効果測定までを一つのプラットフォームで完結できる点が、多くのコールセンターに選ばれている理由です。

まとめ

良いKPIとは、「今の数字がいくつか」を示すだけのものではなく、「なぜそうなっているのか、次に何をすべきか」を教えてくれるものです。KPIツリーで原因を特定、ダッシュボードで継続的にモニタリングすることが、コールセンター運営改善の近道です。

こうしたKPI管理と改善サイクルを、より少ない手間で回したい場合は、Udeskのようなカスタマーサポートシステムを活用することで、データ収集から分析、改善施策の実行までをスムーズに進めることができます。

FAQ

Q1.最も重要なKPIはどれですか?

課題によって異なります。待ち時間が課題なら応答率・放棄呼率・ASA、品質が課題ならFCR・CSAT・エラー率を優先的に見ると効果的です。

Q2.KPIの目標値はどう設定すればよいですか?

業界平均は参考程度にとどめ、自社の過去データや業務目標をもとに段階的な目標を設定するのが現実的です。

Q3.KPIが悪化したら最初に何をすべきですか?

すぐに対策を決めず、時間帯・問い合わせ種別・チャネル・担当者などで数値を分解し、原因が集中している箇所を特定してから改善策を検討します。

》》Udesk コールセンターの無料トライアルを開始するにはクリックし、メリットを実際にご体験ください

本記事はUdeskのオリジナルであり、転載する際は出典を明記してください:https://www.udesk.jp/blog/news/guide/5790/

カスタマーサポートシステムカスタマーサポートツール顧客対応システムおすすめ

next: prev:

関連おすすめコールセンターの主要KPI15選|計算式と改善方法を一覧で解説

最新記事のおすすめ

もっと見る